【第5話】違和感を“集める”という視点
前回は、「ネガティブな感情は心の警告ランプ」という視点でお話ししました。
今回は、日常で感じた“違和感”をどう扱うのか、具体的な実践に入っていきます。
■違和感は、掘り出された“原石”
感情が動いたとき。
特に、不快・モヤモヤ・イライラしたとき。
それは、あなたの「心のクセ」が顔を出した瞬間です。
つまり、“その人だけが持っている”無意識の反応が現れた、大切なヒントなんです。
こうした違和感の瞬間は、まるで宝石が埋まっている場所を知らせる「光る印」のようなもの。
でも、それを「ただのイヤな気分」で終わらせてしまっては、もったいない。
■このメソッドのスタートは、「収集」です
いまからお願いしたいのは、
まずは 「記録すること」だけ に意識を向けること。
・なぜこう感じたのか
・どうしてイライラしたのか
・何がきっかけだったのか
そういった分析や解釈は一切しなくてOKです。
ただ、「あ、いまイラっとしたな」
「ちょっとモヤッとした」
この感情の瞬間だけを、淡々と集めていきましょう。

■例えるなら、“日常トラッキング”
これは、セッションの前に必ず必要な“下ごしらえ”のようなもの。
料理でいえば、冷蔵庫に何が入っているかを確認する作業。
片づけでいえば、「要る・要らない」を判断する前に、いったん全部出してみる作業。
あなたの“日常”という宝箱を、いったん開けてみる。
それが、すべてのはじまりになります。
■感情のメモは「宝の地図」になる
こうして集めた“違和感の記録”は、やがて1本の線になります。
・なぜか、時間を奪われることに敏感
・どうしても、人からの評価が気になってしまう
・誰かに頼るのが、なぜか怖い
最初はバラバラだった“点”が、ある日つながって、“線”になります。
それが、「あなたの心のクセ」という名の地図です。
■記録に正解はありません
・紙に書く
・スマホのメモに残す
・自分だけの「心のクセノート」を作る
やり方は何でも大丈夫。
大切なのは、
「評価しない」
「振り返らない」
「ただ書き留める」
こと。

