【第1話】セッションに限界を感じたあなたへ
コーチングやカウンセリングの現場で、
こんなふうに感じたことはありませんか?
「話は聞いているのに、核心にたどり着けない」
「セッションの中では“気づき”があったはずなのに、また元に戻っている」
「同じテーマを何度も繰り返している気がする…」
じつは私自身、かつて何度もこうした“堂々巡り”を経験してきました。
生徒さんやクライアントさんの変化を支援する立場にいると、
「この人を助けたい」という気持ちが強くなるぶん、
行き詰まりを感じた時の葛藤も深くなりますよね。
でもある時、ふと思ったんです。
「もしかして、“答え”はセッションの外側にあるんじゃないか?」
■「気づき」は、日常の“無意識”の中にある
そこから私は、日常のちょっとした違和感や感情の揺れを丁寧に観察しはじめました。
セッションという特別な時間だけではなく、
その人の“ふだんの暮らし”の中にこそ、
大切な「サイン」が隠されていることに気づいたのです。
たとえば、朝の食卓でイラッとしたこと。
誰かの一言に、妙にモヤモヤした感情。
あるいは、自分でも理由が分からない不安。
そんな一瞬の「感情の動き」こそが、
その人の“心のクセ”や“思い込み”を映し出す、無意識のヒントなんです。
■人間の感情は、もっとシンプルでいい
心理学では、感情を「喜び」「怒り」「悲しみ」などに細分化することもありますが、
このメソッドでは、もっとシンプルな2つの軸で捉えます。
それが、「快」と「不快」
- 快 :安心、喜び、調和、自然な心の状態
- 不快:怒り、不安、違和感、ズレを感じた心の状態
本来、人の心は「静かで穏やか」な状態がデフォルト(自然)なんです。
そこから何かがズレたとき、“不快”という形で、体がサインを送ってきます。
このメソッドでは、体がサインとして送ってくる、全ての「不快」な感情を、敬意を込めて「違和感」と呼ぶことにしています。
なぜなら、「怒り」や「不安」といったネガティブな言葉のまま扱うのではなく、「本来の自分からの“ズレ”を知らせてくれる、大切なサイン」として、ニュートラルな「違和感」という言葉で、丁寧に扱っていきたいからです。
■あなたの中にある、“違和感”という地図
たとえば、同じ出来事が起きても「快」と「不快」は人によって違います。
つまり、“その人だけが感じる違和感”というのは、唯一無二の心の地図なんですね。
そしてその地図の先には、まだ言葉になっていない「無意識の声」や「思い込みの正体」が眠っています。
■心のクセに“気づく”旅のはじまり
この全8話では、セッションの外側にある「無意識」と
「心のクセ」に光をあてるガイドブックとして、
これからお届けしていきます。
まずは、あなた自身の中にある「不快」や「違和感」に優しく目を向けるところから。
そこには、宝探しのような発見がきっと待っています。

