【第3話】「気づくこと」こそが最強の解決策である
第2章で、私たちは、クライアントが語る悩みと、その根本原因が、時として全く違う場所にある、という事実に触れました。
では、なぜ、その根本原因に「気づく」だけで、長年の悩みは魔法のように消えていくのでしょうか。
ここでは、私のこれまでのセッションで実証されている、驚くほどシンプルな「心の法則」についてお話しします。
■あなたとクライアントを救う、一つのシンプルな事実
悩みの根本原因である「心のクセ」や「思い込み」は、本人がただ「自覚」するだけで、そのほとんどが自然と軌道修正されていく。 これが、私が現場で何度も目撃してきた、驚くべき事実です。
しかし、この「自覚」への道のりは、自分一人では極めて困難です。
なぜなら、そのクセは本人にとって“当たり前”になりすぎているから。
だからこそ、その人自身を曇りなく映し出す「整ったコーチ」の存在が、必要不可欠になるのです。
■コーチの役割は「正す」のではなく「見届ける」こと
もちろん、「心のクセ」は無数にあります。しかし、全てを掘り起こす必要はありません。
日常をトラッキングする中で、最も根深い“代表的なクセ”を、まずは一つか二つ、コーチと一緒に見つけ出すだけで十分です。
その「代表的なクセ」について、クライアントも最初は、”ポカン”としているケースが多いのです。
しかし、記憶の奥底から、ある時、「そうだ!」「実は!」と話し出したら、あとは宝物が出始めます。
決して、コーチが無理に正すのではありません。
私たちは、その神聖なプロセスを、ただ隣で見届け、サポートするだけでいい。
クライアントが、自ら気づき、自ら軌道修正していくのです。
これこそが、支援者自身の「心の負担」を、劇的に軽くする秘訣でもあります。
■一つの気づきが、全てを変える
たった一つの根深いクセへの気づきが、ドミノを倒すように、他の悩みまで解消していく。 そんな劇的な変化を、私は何度も目の当たりにしてきました。
このように「不快」や「違和感」は、厄介者として排除するのではなく、“自分を知るための、最高の入り口”として、丁寧に観察していく。
それが、本メソッドの基本的なスタンスであり、あなたと、あなたの周りの大切な人を本質的な変化へと導く、最も確実な道筋なのです。




