第5話:燃え尽きた情熱と再起のきっかけ
一度は「これだ!」と確信した道。
しかし、人生の様々な変化の中で、その道を見失い、自分がどこへ向かっているのか、分からなくなる時があります。
今日の物語は、私自身が一度は手放しかけた「情熱」と、思いがけない形で再会する、再起のきっかけとなったお話です。
その後、家庭環境の変化もあり、地方でのサロンを閉じて、2012年に生まれ故郷の埼玉へと戻りました。40代前半、新たな人生を模索しながらも、無難に再就職先を探す日々。
もともと、組織に馴染むタイプではなく、かといって、自分で何かを始めるイメージも湧かず…
「この先、自分はどう生きるんだろう」と、迷っていた時期でもありました。
ちょうどその頃、ガラケーから初めてスマートフォンに切り替え、目新しさからSNSを始めたことをきっかけに、新しい知人との出会いが増えていきました。ある日、何気なく「昔、ヘナをやっていたんだよね」と話したところ…
「え、それ教えてほしい!」と、思いがけない反応をもらったのです。
“たったひとり”のその言葉に、久しぶりにヘナと道具をリュックに準備して向かい、いつもの手順で始めた時…
あのときの空気感、ハーブの香り、手で混ぜる感触…
忘れかけていた情熱が、心の奥からじわじわと蘇ってきた瞬間でした。
「やっぱり、私はヘナが好きなんだ」と。
そして今思えば、あのときの再スタートには、天国へ旅立った妻が、そっと背中を押してくれていたのかもしれません

2012年埼玉の知人宅にて:この日が私のヘナ活動再スタートのきっかけとなりました🏠
たった一人の「教えてほしい」という言葉。 それが、私の心の奥底で静かに眠っていた情熱に、再び火を灯してくれました。 そして、天国から妻が「あなたの道は、そっちだよ」と、導いてくれているようにも感じました。
しかし、このささやかな再起の先に、私の人生をさらに揺るがす、過酷な運命が待ち受けていることを、この時の私は、まだ知る由もありませんでした。

